普段とは少し変わった観光をしてみたいと思いませんか。
乗り物が好きなあなたにおすすめしたい滋賀県の近江八幡市の観光3選をご紹介します。
近江八幡市は安土城の城下町として栄えた街です。
時代劇やドラマのロケ地にもなっている風情ある景色の中を散策できます。
この記事では、料金や所要時間を詳しく説明します。
この記事を読み終えると、近江八幡の観光ルートづくりにお役立ていただけます。
水郷巡り
近江八幡では船に乗って水辺の景色を楽しむことができる水郷巡りがあります。
種類は「水郷めぐり」と「八幡掘りめぐり」の2種類があり、水郷巡りは4社・八幡掘り巡りは2社が営業を行っています。
水郷巡りは、植物のヨシの群生が茂る琵琶湖や西の湖に続く水路をゆったりすすむ船です。
八幡掘りめぐりは、八幡城跡のお堀の中を船でめぐります。
貸切船と乗合船の2種類から選ぶことができ、水郷巡りの貸切船では屋形船と同じく船の上で食事をすることもできます。
船上で近江牛のすき焼きをいただくこともできるのでランチタイムに合わせての乗船もおすすめ。
所要時間や手漕ぎ船かエンジン船か種類が違いますので、予定や好みに合わせて選びましょう。
水郷巡りについて
水郷巡りは、豊臣秀次が宮中の船遊びを真似たのが始まりといわれ植物のヨシの群生の中を船でゆったりとめぐります。
貸切船と乗合船の2種類がありますが、乗船人数によっては貸切のほうが安くなる場合があるので確認してから予約しましょう。
水郷巡りは4社が運営していますのでそれぞれの違いをこれより比較していきます。
水郷巡りと船頭さん(滋賀県) pic.twitter.com/RrsNE1Dwg6
— 村橋忠和 (@IqOMdNcmpJRkb8a) August 13, 2022
水郷巡りを運営する4社を比較
水郷巡りを運営している会社は全部で4社あります。
各社保有している船の大きさが違うため一艘あたりの乗船できる人数が違います。
その他に、動力や、乗合船か貸切船か、違いがたくさんあるため、初めて乗船する人にとって自分にぴったりの水郷巡りがどれか選ぶのは大変です。
「4社のうち、おすすめはどれ?」と思ったあなたにチャートをご用意しました。
「はい」・「いいえ」で答えていくと、あなたの好みに合った水郷巡りを選ぶことができます。

チャートは各社の特徴を踏まえて筆者が作成しています。
例えば、4人以上の場合は貸切船の方が安く乗船できる会社がありますが、乗合船にするのも自由です。
チャート通りにしければならないわけではありませんので、参考程度にお考え下さい。
どの会社がおすすめか確認したら、それぞれの営業内容や特徴を確認しましょう。
※水郷のさと まるやまの表示が上記の地図では表示されていませんが、島真珠水郷観光船の少し下あたりに位置しています。
近江八幡和船観光協同組合(手漕ぎ船)
料金 | 所要時間 | 備考 | |
定期船 | 大人2,200円 小人1,100円 |
約80分 | 運行期間:4月1日~11月末日 |
貸切船 | 8,380円(6人乗り) 10,480円(8人乗り) |
60分コース | お弁当1,650円~3,300円 すき焼き3,300円~5,500円 |
貸切船は80分と120分のコースもあります。
水郷のさと まるやま(手漕ぎ船)
料金 | 所要時間 | 備考 | |
定期船 | 大人2,200円 学生1,870円 小人1,100円 |
約60分 | 4月1日~11月末日:当面予約制 12月~3月:水曜定休日 |
貸切船 | 8,800円(6人乗り) 11,000円(8人乗り) |
60分コース | お弁当1,650円~3,300円 すき焼き3,300円~5,500円 |
貸切は90分コースもあります。
◆小学生未満の子どもは1名は無料。
ただし、2名以上は2名・3名は、小学生1名分。4名・5名は小学生2名分が必要。
島真珠水郷観光船部(エンジン船)
料金 | 所要時間 | 備考 | |
定期船 | 大人2,200円 小人1,100円 |
約60分 | 3月初旬~11月末日 不定期営業のため要問合せ |
貸切船 | 16,500円(12人乗り) | 60分コース | お弁当1,650円~ すき焼き3,300円~ |
びわ湖観光(エンジン船)
料金 | 所要時間 | 備考 | |
定期船 | 大人2,200円 小人1,100円 |
約60分 | 4月1日~11月末日 要問合せ |
貸切船 | 19,800円(12人乗り) | 70分コース | すき焼き3,850円 |
貸切船は90分・120分コースもあります。
水郷巡りは3人までは定期船の方が安くなりますが、4人以上の場合は貸切船の方が安くなる船があります。
八幡掘りめぐり
八幡掘りは豊臣秀次の八幡山城居城の際に築かれた城下町での一部で八幡山のふもとにあります。
映画やロケ地の撮影場所に選ばれることも多々あり、実写版の映画「るろうに剣心」ではオープニングやその他重要なシーンも撮影されています。
石垣や城壁が並ぶ昔ながらの風景を楽しむことができます。
また、近江八幡の観光地の中心ともいえる日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)のすぐそばです。
八幡山ロープウェイの近くでもありますので、徒歩移動で両方楽しむことができます。
八幡堀で水郷巡り✨
時代劇とか朝ドラの撮影によく使われるとこで、この舟巡りに来たかった😊ゴマンエツ✨ pic.twitter.com/Qgs3KffjaS— まるやまだ(丸式) (@TqekD) July 10, 2022
八幡掘りめぐりを運営する2社を比較
八幡掘りめぐりは2社が運営しています。
特徴的なのは、犬と一緒に乗船できる船があること。
ワンちゃんと一緒に旅行に出かけても観光地には一緒に入れない場合が多いので、一緒に楽しめるのは愛犬家には嬉しいポイントです。
和でん (エンジン船)
料金 | 所要時間 |
大人1,500円 小人1,100円 小学生未満無料 |
約35分 |
犬の乗船にはおむつの着用が必要です。抱っこできない犬は1,000円乗船料金がかかります。
ギャラリースペース新町浜 (手漕ぎ船)
料金 | 所要時間 | 備考 |
大人1,100円 小人550円 小学生未満無料 |
約30~40分 | 貸切の場合、舟一艘6,600円 |
予約について
和でんは予約なしでも受付可能ですが、ギャラリースペース新町浜は予約が必須となっています。
和でんも予約する方が時間帯の融通がききますので、予約がおすすめです。
八幡山ロープウェイ
八幡掘りの近くに八幡山があります。
八幡山は標高283mで歩いて上ることも出来る山です。
実際に近隣の幼稚園児や小学生の遠足の場所としても利用されています。
大人だと30分程度で登ることができる山ですが、ロープウェイで一気に山頂に行くことも出来ます。
2022.8.12滋賀県近江八幡市「八幡山城」跡
豊臣秀吉、豊臣秀次による築城であるまずは八幡山をロープウェイ🚡で登る pic.twitter.com/S9bF1ls0xY
— ぼあたん (@boaroSH) September 14, 2022
八幡山ロープウェイの料金とおとくなきっぷ情報
八幡山ロープウェイは山のふもとの料金所でチケットを購入することができます。
八幡山ロープウェイ営業情報
<営業時間>
9:00から17:00(上り最終16:30)年中無休
※ 毎時15分間隔で運行
<料金>
おとな : 片道500円、往復890円
こども : 片道250円、往復450円
※ おとな料金は12才以上、こども料金は6才以上12才未満
<割引>
西武プリンスクラブ会員料金
おとな : 片道450円、往復810円
こども : 片道230円、往復410円
その他に25名以上の団体割引、障がい者割引もあります。
ロープウェイの他に、バスや近江鉄道も利用するならお得なきっぷ『お~み満喫パス』がおすすめです。
お~み満喫パス
料金:大人2,000円
【フリー区間】近江鉄道の電車全線・近江鉄道バス全線・湖国バス全線 ・八幡山ロープウェー
購入場所:近江鉄道の彦根駅・八日市駅・近江八幡駅・貴生川駅、近江トラベル各支店
ロープウェイのりばでの販売はありませんのでご注意ください。

八幡山ロープウェイのアクセスと駐車場
八幡山ロープウェイは、八幡山のふもとにある日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)の隣にロープフェイ乗り場があります。
電車の場合は、JR近江八幡駅(または近江鉄道の近江八幡駅も同じ場所)からバスで約10分ほどです。
近江バスの長命寺行き・市内循環線でバス停『大杉町(八幡掘り)八幡山ロープウェイ口』で下車します。
駅から徒歩の場合は、約2.5㎞ほど距離があり30分ほどはかかるのであまりおすすめしません。
駐車場は、日牟禮八幡宮前に約70台ほど停められる駐車場があります。
観光地ですが、駐車料金はなんと無料。
平日は満車になることはあまりないようですが、土日祝は駐車場がいっぱいになることがあります。
その場合は、日牟禮八幡宮前をそのまま直進しカーブを曲がったあたりに八幡公園駐車場がありますので、小さな駐車場ですがねらい目です。
八幡掘りと八幡山ロープウェイは目と鼻の先ですので、八幡掘りめぐりを予定している方も駐車場は同じ場所を利用することになります。
湖上で唯一の有人島「沖島」
琵琶湖に浮かぶ島の中で最大の島が沖島です。
近江八幡の琵琶湖沖合から約1.5mに位置し、約300人が暮らす島なのです。
湖に浮かぶ島に人が住む例は世界的にも少なく珍しいと言われています。
島内には車もなく、信号もありません。
小学校はありますが、中学校はありません。
島内を徒歩で散策しても所要時間は2時間程度。
異国に来たかのようなのんびりした時間を味わいたいあたなにはぴったりです。
なにがあるかを探すのではなく、『なにもない』を楽しむ場所だと思っています。
#沖島
沖島到着✨
青空やと、びわ湖も景色も
めっちゃキレイ😍 pic.twitter.com/GqgcrbGohs— ✈️MIYUKI🐦 (@beruyuzu) October 14, 2022
湖上の離島「沖島」の玄関口へ行き方
沖島は近江八幡市の堀切港から船に乗船して向かいます。
バスの場合、近江八幡駅から休暇村行き(長命寺経由)に乗り、『堀切港』で下車します。
コミュニティバスの「あかこんバス」でも『堀切港』へ向かうことができます。
どちらのバスも平日しか堀切港まで行きませんので注意が必要です。
土日祝の場合は、近江八幡駅からタクシーで約30分で「堀切港」に到着します。
車の場合は、沖島観光客用の駐車場がありますのでそちらを利用します。
維持管理のための協力金として普通車は300円定期船乗降口横のポストにいれます。
連絡船のタイムスケジュール
堀切港からは沖島通船に乗船して沖島へ向かいます。
運賃は大人片道500円です。
バスの場合、近江八幡駅9:30発または15:30発に乗車すると堀切港で船に連絡しています。
近江八幡駅発 | バス:堀切港着 | 堀切港発 |
9:30 | 10:02 | 10:15 |
15:30 | 16:02 | 16:15 |
帰りの時刻表は以下のようになります。
沖島漁港発 | バス:堀切港発 | 近江八幡駅着 |
10:00 | 10:16 | 10:56 |
16:00 | 16:23 | 17:03 |
本数が少ないので、必ず公式HPなどで最新情報を確認してからおでかけしてください。
近江八幡駅からバスで堀切港まで行き沖島へ向かうルートで往復する場合は、近江八幡駅9:30発のバスで、帰りは沖島漁港16:00発の一択になります。
沖島通船の時刻表は下記のとおりで、1~2時間に1本程度の運行です。
沖島通船時刻表 | ||
「堀切港」発 | 「沖島漁港」発 | |
7:15 | 日曜休 | 7:05 |
7:45 | 日曜休 | 7:30 |
8:15 | 8:00 | |
9:15 | 9:00 | |
10:15 | 10:00 | |
12:15 | 12:00 | |
14:15 | 14:00 | |
16:15 | 16:00 | |
17:15 | 17:00 | |
18:30 | 18:10 | |
19:45 | 19:30 | |
21:00 | 20:45 |
参照元 http://www.biwako-okishima.com/sin-access.html
沖島へ行く場合は、公共交通機関のみでは移動時間が限られてしまいます。
水郷巡りや八幡山ロープウェイを観光する場合はバスの利用で巡ることができますが、沖島観光もスケジュールに組む場合はレンタカーの利用が便利です。
レンタカー比較サイトのskyticketなら、大手のトヨタレンタカーやニッポンレンタカーのレンタル価格を一気に比較することができます。
サイトによっては市町村単位で検索することができませんが、skyticketは駅名で検索ができるので近江八幡駅近くで借りれるレンタカーの一覧を調べることができます。
近江八幡駅から堀切港までは約10.9㎞あるので、バスではなくタクシー移動をするならレンタカーの方がお得になりそうです。※コンパクトカーの場合
近江八幡の乗り物おすすめ観光モデルコース
近江八幡では、3つの乗り物おすすめ観光地があります。
- 水郷巡り(ヨシの中をめぐる水郷巡り・八幡掘りめぐり)
- 八幡山ロープウェイ
- 淡水湖で唯一の人が暮らす島、沖島
①②のみの場合は、バスの移動でも観光することができます。
③とその他を組み合わせる場合は、車での移動が必要となり電車利用の方はレンタカーを使うと便利です。
3つを組み合わせたモデルコースを作成しました。
10:30 八幡山ロープウェイ
<所要時間約45分>
11:15 八幡掘り散策
<所要時間約45分>
12:00 水郷巡りへ移動
<所要時間約5~10分>
12:15 水郷巡り乗船と船上でランチ
<乗船時間約60~120分>※90分コースで計算
13:45 堀切港へ移動
<所要時間は約15分>
※ここは時間に余裕も持って移動しましょう。
堀切港14:15発 沖島へ移動
<滞在時間1時間45分>
沖島漁港16:00発
<所要時間約10分>
堀切港16:10着
<所要時間約20分>
近江八幡駅 16:30
水郷巡りを八幡掘りにする場合は、12:00からランチにして八幡掘り周辺の散策時間を長くとることができます。
近江八幡市はゆったりのんびりした旅行がしたいあなたにはぴったりの観光地です。
普段は乗らない乗り物に乗りながら、日常から離れた旅に出かけましょう。