特急「まほろば」は大阪から奈良へ直行。在来線・私鉄と金額・所要時間を比較

「大阪から奈良に行く特急列車が臨時で運行されるけど便利なの？」「在来線や近鉄と比較するとどうなの？」と思いませんか。

実は、特急「まほろば」に乗ると大阪駅や新大阪駅から奈良駅へ乗り換えなしで行けるのです。

なぜなら、2023年の3月に大阪駅のうめきたエリアが開業し、うめきたエリアの開業にあわせて、特急のまほろばが大阪駅から奈良駅まで臨時運行されることになったからです。

特急「まほろば」は他のルートと比較したときに所要時間では大きなメリットが得にくいですが、全席指定席のため確実に席が確保されるのがメリットがあります。

結論から言うと、特急まほろばがおすすめな人は以下の通りです。

この記事では、特急まほろばの運行情報、JR在来線や私鉄の近鉄との比較を行います。

この記事を読むと、あなたに合った大阪から奈良までの移動方法を選ぶことができます。

臨時特急「まほろば号」ってどんな電車？

特急まほろばは、2023年３月の大阪駅(うめきたエリア)開業にあわせて、始発駅が大阪に変わって臨時運行されることになりました。

車両は287系で特急くろしおとして使われている車両と同じです。

在来線のおおさか東線の開業に合わせて、新大阪駅から奈良駅まで臨時で運行がされていたレアな特急です。

2019年のおおさか東線の開業以降に今まで何度か臨時で運行されていたことはありますが、まだ定期化はされていません。

2020/8/22

9021M 特急まほろば 新大阪行き
HC632
柏原にて

大和路線･おおさか東線に再び特急まほろばがやって来ました。 pic.twitter.com/rlIbws0Tnr

— 岡公 (@kinmori_3700) August 22, 2020

特急まほろばの運行情報

2023年の特急まほろばの運行は期間限定になり、運転日は以下の指定日のみとなります。

運転区間は大阪駅から奈良駅で、停車駅は大阪駅・新大阪駅・奈良駅の３つなので、大阪から奈良へダイレクトに行くことができます。

_{所要時間：奈良駅→大阪駅1時間2分}

所要時間は、大阪駅から奈良駅で58分。奈良駅から大阪駅で1時間2分となっています。

特急券はお得なチケットレス特急券にしよう

特急まほろばに乗車する場合、乗車券のほかに特急券が必要になります。

特急券は、ＪＲ西日本ネット予約「e5489」限定の「まほろばチケットレス特急券(大阪～奈良)」がお得です。

※きっぷの購入や詳細の確認は、ＪＲ西日本ネット予約「e5489」「まほろばチケットレス特急券(大阪～奈良)」から行えます。

JR西日本の移動アプリ「WESTER」をダウンロードすると、予約ボタンからe5489に簡単にアクセスすることが可能です。

西日本を観光するときにJRを使うならダウンロードしておくと時刻表や運行情報、周辺の観光地などいろいろな情報が入っているので便利ですよ。

さらに、WESTERポイントが2023年春に誕生して、ポイントがたまりやすくなるのでアプリをダウンロードしておいて損はないです。

＞＞＞詳しくは「登録しないと損？WESTERアプリをダウンロードして日々の利用でポイントゲット」を読んでみる。

JR在来線で大阪駅から奈良駅に行く方法

「特急を利用せずに、大阪駅から奈良駅まで在来線ではどうやっていくの？」「所要時間や値段の差はどれくらい？」といった疑問に思いませんか。

JRの大阪駅から奈良駅に行く方法は、大阪環状線から大和路快速に乗ると便利です。

なぜなら、大和路快速は乗り換えなしで奈良駅まで行くことができるから。

大和路快速は大阪環状線の内回りのホーム、１番線ホームから乗車が可能です。

まほろばの出発時刻とほぼ同時刻に出る時刻表は以下の通りです。

大阪駅	奈良駅
９:57	10:48

_{土日ダイヤ}

大和路快速で大阪駅から奈良駅に行く場合の所要時間は、約５０分です。

特急まほろばが所要時間58分（大阪駅９：５８→奈良駅１０：５６着）なので、所要時間は大和路快速の方が早いという結果になります。

3/18から大阪駅からおおさか東線で奈良にいけるように

3月18日から大阪駅のうめきたエリアが開業されることに合わせて、おおさか東線が大阪駅まで乗り入れするようになります。

大阪駅から奈良駅までは環状線を通る大和路快速が便利ですが、新たにおおさか東線を利用する方法が誕生します。

おおさか東線の終着駅は基本的には久宝寺駅のため、奈良に行く場合は乗り換えが必要になりますが、直通快速は乗り換えなしで奈良駅まで行くことが可能です。

大阪駅	奈良駅
10:16	11:15

_{土日ダイヤ}

所要時間は59分です。

直通快速は土日ダイヤでも1日に4本と少ないのですが、タイミングが合えば便利です。

新大阪駅から奈良駅に行く方法

「新大阪駅から奈良駅まで在来線ではどうやっていくの？」という疑問に答えます。

新大阪駅から奈良駅に行く場合のJR在来線のルートは２つあります。

1. 新大阪駅からおおさか東線に乗って奈良に行く（直通快速なら乗り換えなし：53分）
2. 新大阪駅から大阪駅に移動して、大阪駅から大和路快速で行く（乗り換え1回：約1時間1分）
   ※2023年2月の10時台土日ダイヤ/3月以降はダイヤ改正予定

	新大阪	大阪	奈良
おおさか東線	10:22	ー	11:15
大和路線	10:01	10:05着/ 10:13発	11:03

_{土日ダイヤ}

その他に、JRの在来線ではありませんが、地下鉄の御堂筋線で大和路線へ乗り換えのできる天王寺駅などに行く方法もあります（乗り換え1回）。

①の新大阪駅からおおさか東線で乗り換えなしで奈良に行く方法が便利ですが、乗り換えなしで行ける直通快速は1日に4本しかありません。

②の大阪駅で乗り換えるパターンでは、大きな荷物を抱えて混雑する新大阪駅＝大阪駅を移動して乗り換えしなくてはいけないところがデメリットになります。

近鉄に乗り換えて奈良に行く方法

大阪から奈良に行くルートには、私鉄の近鉄（近畿日本鉄道）も便利なルートとして挙げられます。

近鉄で奈良に行く場合は、難波線・奈良線に乗車します。

大阪難波駅がターミナル駅（発着駅）となりますが、JR大阪環状線の乗り換えでは鶴橋駅からの乗り換えが便利です。

まほろばの発車時刻と同時刻の乗り換えルートは以下のようになります。

大阪駅	JR鶴橋駅着	近鉄鶴橋駅発	近鉄奈良駅
10:03	10:19	10:30	10:59

_{土日ダイヤ}

乗り換え時間が11分ありますが、それでも所要時間は56分です。

私鉄に乗り換えていますが、運賃も合計で680円（JR180円/近鉄500円※2023年2月時点）で安くすみます。

新大阪駅から近鉄奈良駅に行く場合

新大阪駅から近鉄で奈良駅に行く場合、地下鉄御堂筋線でなんば駅に行って近鉄の大阪難波駅から近鉄奈良駅に向かう方法が便利です。

新大阪駅から大阪駅に行ってしまうと乗り換えが2回必要になります。
近鉄に乗り換える場合、おおさか東線からは普通列車しか停車しない駅での乗り換えになるので時間がかかります。

まほろばの発車時刻と同時刻の乗り換えの一例は以下のようになります。

新大阪駅	地下鉄なんば着	近鉄難波発	近鉄奈良駅
10:02	10:17	10:24	10:59

_{2023年2月の土日ダイヤ/3月ダイヤ改正予定}

乗り換え時間7分で所要時間は57分、運賃は850円（地下鉄280円/近鉄570円）です。

近鉄の観光特急「あおによし」も選択肢の一つ

近鉄では、大阪から奈良間で観光特急「あおによし」と1日１往復運航しています。

大阪から奈良へ行く時（帰りも）、特急でも特急でなくても早さはそれほど変わりません。

それであれば、観光特急に乗るのも一つの手です。

観光特急とは、特別な車両（内装）の列車でゆったりとした時間を過ごすことができる列車です。単なる移動時間ではなく、乗っている時間を楽しむために作られたものが観光特急と言えます。

今日の帰りも「あおによし」に乗りました。この雰囲気、めっちゃ好きになりました。 pic.twitter.com/1RTpPIz1p9

— JapanNaraRailway (@nobutoyukoto) February 21, 2023

特急「あおによし」で大阪から奈良へ行く時は以下の１便になります。

大阪難波駅（近鉄）	鶴橋駅※JR環状線から乗り換え可	近鉄奈良駅
9:35	9:41	10:08

_{2023年2月の土日ダイヤ}

所要時間は33分です。大阪駅から鶴橋駅で乗り換えてあおによしに乗車した場合の一例は以下です。

大阪駅	鶴橋駅着	鶴橋駅発	近鉄奈良駅
9:17	9:33	9:41	10:08

_{2023年2月の土日ダイヤ}

乗り換え時間8分で、所要時間は51分です。

運賃は地下鉄280円、近鉄570円＋特急料金520円＋あおによし特別料金210円で、合計1,580円です。

出張の帰りに「あおによし」乗ってみました！一人で乗るときは二人分の料金が必要になります。（二人目は小人料金です。ただしプレミアム料金も小人分必要になります(^_^;)） pic.twitter.com/Rk4ydMkO6f

— JapanNaraRailway (@nobutoyukoto) February 20, 2023

選択肢がある中、特急「まほろば」は定期運行されるのか？

JRの特急「まほろば」が2023年春に臨時運行されることになりました。

大阪駅・新大阪駅から乗り換えなしで奈良駅へ行くことができる点はメリットですが、所要時間はそれほど変わらないのに特急料金がかかるため、今後特急「まほろば」が定期運行されるかどうかは利用客が多いかどうかで決まるでしょう。

初回の3/25のチケットは即満席ですが鉄道ファンからの需要が高いので、観光客に支持されるかどうかが今後のキーになりますね。

3/25の特急「まほろば」、満席とかマジかよ

— さぽーと・家康 (@UTL_tokaido) February 26, 2023

特急まほろば忘れてたけど、もう満席やんw

— もりもり (@tetudouzuki) February 26, 2023

関空特急の「はるか」も早さのメリットはあまりない特急ですが需要もあり定期運行されている特急なので「まほろば」も定期運行の可能性はゼロではありません。

JRでは、J-WESTチケットレス特急券という1日前から予約ができるチケットレス特急券がありますが、定期運行されればもっと安く乗車できる特急券がでる可能性もあります。

J-WESTチケットレス特急券は、期間限定「すわっていこかキャンペーン」で特急料金が390円になるキャンペーンを行います。

まとめ

特急「まほろば」は臨時運転ですが、大阪から奈良までの移動手段が増えることはいいことですよね。

在来線の快速や私鉄の近鉄も特急に負けないスピードで、所要時間はそれぼど変わりません。むしろ、所要時間は快速の方が早くなるというねじれ現象がおきています。

_{土日ダイヤ
所要時間は乗り換え時間を含む/一例のためばらつきがあります}

特急は座席にゆとりがあるのがメリットです。

特急「まほろば」は今は期間限定の臨時運行ですが、今後どうなるかが期待ですね。