「大阪駅にうめきた地下口ができて、なにがどう変わったの？」と思いませんか。
「大阪駅にうめきた地下口ができた」と聞いても、大阪駅なの？新しい駅なの？と、わかりにくいですよね。
うめきた地下口は、大阪駅と改札内の連絡通路で結ばれるため、大阪駅の一部となります。
つまりは、うめきた地下口は大阪駅が拡大してできた、ということなのです。
うめきた地下口ができたことにより、今まで大阪駅に発着しなかった以下3つの電車が、大阪駅で乗車・下車が可能となります。
- 関空特急の「はるか」
- 特急「くろしお」
- おおさか東線
この記事では、うめきた地下駅ができたことによる変化、利用するときはどうすればよいのか、路線図・乗り入れ・アクセスについて説明します。
- うめきた地下口がいつからできるか
- うめきた地下口はどこなのか
- うめきた地下口に乗り入れる路線・路線図
- 大阪環状線からの乗り換えにかかる時間
この記事を読めば、うめきた地下口がわかります。
実際に乗車するときや、乗り換えるときにも迷うことがなくなりますので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
うめきた地下口はいつからできるの？
うめきた地下口は、2023年3月18日に開業しました。
大阪駅を拡大して、大阪駅（うめきたエリア）に新しい改札口「うめきた地下口」が誕生。
そして、現在の大阪駅の西側にも新しい改札口「西口」が開設しました。
うめきた地下口はどこ？
うめきた地下口は、地下のため地上から線路は見えません。
貨物や関空特急の「はるか」や特急「くろしお」が通過していた梅田貨物線（東海道線支線）を走り、大阪駅の周辺で地下に入ります。
実際の線路は地上から見えませんが、下の図の「うめきた（大阪）地下駅」の位置にうめきた地下口があります。
画像出典：JR西日本
「うめきた地下口」改札に顔認証改札機が導入
新しく開業した「うめきた地下口」には、新しい技術の顔認証の改札機が投入されます。
顔認証の改札機は、顔をキーとしてチケットレス認証するシステムで、”顔パス”で改札機が通れるようになるのです。
うめきた地下口の顔認証改札機はゲートがない近未来的なデザインで、同時に入出場が可能なこれまでにないウォークスルー型改札機になっています。
顔認証改札機は3月18日から当面の間は事前に登録したモニターの方のみ利用が可能です。
モニターは、大阪駅・新大阪駅を利用するICCOCA定期券を持っている人が対象。一般も利用できるようになるのが楽しみですね。
顔認証改札機は、大阪メトロ（大阪市高速電気軌道）が2024年度末までに全駅で導入することを発表しています。
大阪メトロは2025年の大阪・関西万博の開催に合わせて導入していくので、JRの駅でも今後どんどん顔認証改札機が広がる可能性があります。
うめきた地下口に乗り入れる路線はなに？
うめきた地下口に乗り入れる路線は、特急「はるか」「くろしお」と在来線のおおさか東線の３つです。
それぞれ、なにがどう変わるのか説明します。
特急「はるか」「くろしお」が大阪駅から乗車・下車可能に
特急「はるか」「くろしお」は今までは大阪駅に停車しなかったので、特急に乗るためには新大阪駅まで行くか天王寺駅で乗り換えする必要がありました。
大阪駅からは大阪環状線経由で「関空快速」「紀州路快速」が運転されていますが、大阪駅から「はるか」「くろしお」を利用することで、関西空港駅とは最大24分、和歌山駅とは最大33分の時間短縮になります。
特急列車で大阪駅までダイレクトにアクセスできるのは便利ですよね。
特急「はるか」「くろしお」の路線図は下をご覧ください。
うめきた地下口では、21番線・24番線の特急列車の発着時に、発車メロディが導入されることになりました。
大阪では、環状線でもそれぞれの駅に発車メロディが導入されています。
駅を利用するときは、どんなメロディが流れるか注目してみると楽しいですよ。
おおさか東線が大阪駅まで乗り入れで便利に
おおさか東線は新大阪駅～久宝寺駅までの路線ですが、うめきた地下口の開設で大阪駅まで延線となりました。
今後は、大阪駅～久宝寺駅までがおおさか東線の路線となります。
おおさか東線の普通上下各67本と、直通快速上下各4本が大阪駅まで乗り換えなしで利用できるのです。
おおさか東線は久宝寺駅までの路線になりますが、直通快速は奈良駅まで乗り換えなしで行くことができます。
直通快速の2023年3月ダイヤ改正からの変更点
- JR淡路駅に停車
- 7両編成から8両編成のクロスシートに変更
大阪駅からおおさか東線の沿線や、奈良までのアクセスがとっても便利になりますね。
うめきた地下口へのアクセス
改札口「うめきた地下口」へのアクセス方法は、大阪駅の改札の外からアクセスする方法と、大阪駅の既存ホームから改札を出ずに乗り換える方法があります。
うめきた地下口への地上からのアクセス方法
梅田周辺からへのアクセス方法は、グランフロントとうめきた地下口をつなぐ地下通路があります。
画像引用：JR西日本
下記の写真は、うめきたエリアの再開発事業が進行中の3月頭の地上の様子です。
赤丸部分が駅への入り口ですが、周辺が工事中のため遠くから見ると駅があるとは思えません。
最終的には駅ビルができる予定ですが、まだ駅ビルの工事ははじまっていないので、なにも周りにない状態になっています。
開発はこれからも進んでいくので、数年後には全く違う景色になります。
大阪駅内からうめきた地下口のホームへ乗り換え
大阪駅の1番線～11番線からうめきた地下口に改札から出ずに乗り換えるには、連絡通路を通ります。
うめきた地下口は21番～24番線ホームになります。
場所が離れているため、連絡通路を通る必要があります。
改札を出ないで乗り換える方法は、連絡通路を利用する１つのみです。
大阪駅から連絡通路を使って乗り換えるイメージ図は下をご覧ください。
画像出典：JR西日本
改札内連絡通路は地下2階になっているため、連絡通路に通過するためにはエレベーターかエスカレーターの上下が必要になります。
特急はるか・くろしおの停車駅になるので、スーツケースなど大きな荷物を抱えている人も多いはず。エレベーターが大混雑しそうな予感です。
小さな子連れでベビーカーの場合だと、エレベーター以外の手段がないので移動に時間がかかりそうで心配です。
ベビーカーを折りたたんで移動するとなると、赤ちゃんをおろしたり載せたりが必要になりますが、doonaなら乗せたまま折りたためます。
ベビーカーですが、チャイルドシートにもなるトラベルシステムなので、ふだんは車の移動が多い人にもおすすめですよ。
11番線からは直接西口へ行くことができませんので、さらに乗り換えに時間がかかります。
大阪駅構内の乗り換えの所要時間
うめきた地下口のホームから一番距離のあるホームは、1番線ホームの大阪環状線になります。
大阪環状線からうめきた地下口までの距離は約300ｍ。
時間にすると8分程度が乗り換えにかかる所要時間です。（情報元：東洋経済ONLINE）
東京駅で京葉線に乗り換える場合は、約20分かかると言われていますので、そこまで遠くはありません。
ただし、実際の移動となると混雑具合によってはエレベーターの待ち時間などが発生するため、余裕をもった移動が必要になります。
まとめ
うめきた地下口は、「大阪駅」の一部です。
今まで大阪駅に停車しなかった、特急「はるか」「くろしお」と在来線のおおさか東線が乗り入れます。
ホームは21番線から24番線になります。
大阪環状線など、既存のホームからの乗り換え時間は8分ほどかかる見込みです。
大阪駅に停車する電車が増えてますます便利になります。
さらに、うめきたエリアは今後も開発が進むので、数年後が楽しみなエリアです。
